私(川上)は、2021年1月から2024年6月まで新潟県で地元の会社経営をしていました。そこで感じたことから、地方にこそ優秀な人材の力が必要だと感じました。
東京で生まれて、東京で育ち、人生のほとんどを東京でしか生活してこなかった私にとって初めての地方生活でした。行った当初から、そもそもの人口の少なさから人手不足感はありましたが、実はそれはあまり気にはなりませんでした。それよりも、東京で働く人材よりも、圧倒的に素直で、暖かくて、優しい人達が多く、地方人材の素晴らしさに感動すらしていました。極端にデフォルメした表現になりますので、ある意味、例示として捉えてもらいたいのですが、私が東京にいたときに出会っていたイケイケ人材の『私、成長したいんです!』的な、行動量が少ない割には成長意欲だけが先行してしまっっている、変なオーラを発してくる人材はいなく、皆が真面目に淡々と、素直に仕事に取り組んでくれている感じが、とても私には高評価でした。でも、少し仕事のペースが「ゆっくり」かな。。。あまり新しいことを積極的に取り入れていくような感じでもないな。。。そんな風にも思っていました。でも、それはそれで、自分がその役割を担えば良いかと当時は思っていました。(このあたりは、前のコラムで書いている「自分でやった方が早い病」の原因にもなりましたが・・・)
地方人材の良さみたいなものを感じていた私は、雇用する人材も取引先パートナー企業も「地産地消」が良いのかなとも思い始めていました。つまり、地元の人を採用して、外部の取引先、仕入先も地元の会社に発注して、お取引するのが、地方経済においては良いのかなと、そんな風に考えていました。結果として、行った最初の1年目は、採用は地元から、取引先は地元企業の中から選ぶということを行っていました。
それからしばらく経ってみて、ふと、気がつくことがありました。時間がゆっくり流れているのです。都会では、Chat GPTだの、先進的なマーケティング事例だのと、展示会や交流会、勉強会が開かれていて、当時はコロナもまだありましたので日本全体がまだ少しスローではありましたが、それでも、都会では、ウイズコロナ→アフターコロナに向けて、新しい営業手法やマーケティング手法、新しい日常の仕事の仕方が話題になり拡がっていっていました。でも、それが地方には来ないのです。話題にもなっていなかったようにも感じました。
社内だけではありません。地元の取引先やパートナー企業からも、そうした新しい話題や提案はありませんでした。
地方の良さは、セカセカ、セコセコしていないところだと思います。そして、とにかく人が良い!これは間違いありません。都会ではGiverだTakerだと話題にもなりますが、地方では、そんなGiverだTakerだとかの話にもならないですし、みんなGiverです。みんながGiverで地元の経済をまわしています。これは最高に気持良い環境です。
でも逆に、新しいものへの探求や、新しいものを取り入れていく空気感は少し薄いような気もしました。結果として、従来の方法を継続していく、更に言えば、今までのやり方を守る方向にアタマが働くことが、地域全体としては多いようにも感じました。誤解を恐れずに言えば、今出来ていることを良しとている人材が多く、現在の活動を見直して、更に生産性や効率性を上げていこう、もっと外を見ていこう、もっと上を目指そう!という人材は少ないような気がしました。
当然に地元企業の経営者の中には、生産性や効率性を見直していこうと日々挑戦されている方も多かったのですが、地元の人材に、その地域で働いている人材の中には、そうした経営者の考えに追随する人材は、都会と比べると少ないようにも感じていました。
保守的という言葉が適切だとも思いませんし、地元の人材は、自分が保守的だなんて思っていないと私は思いますが、それでも、都会の人材と比べると、仕事のスピードは確実にゆっくりしていました。
一方で、地元を離れ都会で働く方は、都会のスピードや考え方にアジャストしていきます。つまり、「郷にいれば郷に従え」ですし、その考え方や、やり方を誰かに教えてもらえたら、地方にいる人材も(程度の差こそあれ)みんな出来るということも間違いないと私は思いました。ポテンシャルは皆同じということです。
私が言いたいことは、人は無意識に周囲からの影響を受け取り、周りの和を乱さないように自分の行動を周囲に同調させるという傾向があるということです。そうであれば、地方の会社に都会で働く優秀な人材を送り込むことができたら、地方経済、地方の企業、地方で働く人にとっても、すべての人にとって有益で素晴らしいことであろう!と考え、私は、この会社を設立し、複業人材紹介サービスを立ち上げました。
複業で関わってもらう良さもあると思いました。いきなりの正規雇用、社員ということになると、ゆっくりペースの地方人材とは、ハレーションが起きる可能性も高いですし、都会からいった人材も逆に「郷にいれば郷に従え」となるとも思いました。また私は、いきなり新潟に転居(単身赴任)しましたが、いきなり縁もゆかりもない地方に転居する人は、なかなかいないと思いましたので、複業紹介ということを選択しました。
リモートワークの普及により、地域間の物理的な距離が障壁になりにくくなっています。また、複業解禁により、多くの都会のハイクラス、スキル人材が新しい機会を求めています。これは、地方企業の経営課題に貢献できる人材を、引き付けやすい環境にもなっていると思います。同時に、都会で働く人にとっても、自らのスキルがひとつの会社だけではなく、社会の役にたてられるということであれば、ウェルビーイング(Well-being)にもなりますし、日本の基盤でもあり、魅力的な地方企業の経営課題を解決でき、収入も増えるとすれば、こんな素晴らしいことはありません!
こうした考えから、当社では地方企業と都市部の人材をつなぐ橋渡しの役割を果たせば、両者にとって持続的なメリットを生み出せると考え、【地方のミギウデ】というサービスを立ち上げました。
地方企業の経営者の方で、経営課題を前に困っている方がいたら、お気軽に当社までご相談ください。どんなご相談でも構いません。私も3年6ヶ月、地方企業を経営していた身として、皆様のお立場で相談にのらせてもらいますし、もし必要でしたら優秀な複業人材をご紹介させてもらいます。
また、地方企業×経営課題という、とってもやりがいのある面白いテーマに、自分のスキルを活かしてみたい!と思う、都会で働くハイクラス・スキル人材がいましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。
まだまだ企業情報も人材データベースも公開できていなく、手仕事でアナログマッチングしていますが、きっと面白いお仕事をご紹介させていただきます。
3年6ヶ月、地方にいた私は、地方企業の課題は【人】に尽きると思いました。
Uターン、Iターンもその問題解決に貢献していると思います。その上で、私は私のやり方で、現在、都会で働くバリバリのハイクラス、スキル人材を地方企業に複業人材としてお繋ぎするサポートをすることで、お役に経ちたいと心から思っています!
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